« 共有する | トップページ | 記者の目:発達障害がある人の犯罪と矯正 野沢和弘(毎日新聞) »

2010年6月24日 (木)

怒鳴ったりしないで、しっかりきちんと関わりたい

 中学校で仕事をしていて、廊下にまで怒鳴るような大きな声が聞こえてくることがあります。校則違反をした生徒が、別室に呼ばれて(生徒指導の?)先生から、厳しく注意・指導されている(と思われる)場面です。

 ごくシンプルに言えば、厳しくきちんと説いて聞かせるような指導は必要だと思います。しかし、大声で怒鳴ったりするような指導は、むしろ有害ではないかと想像されます。

 理由は色々と挙げられるのですが、私がここで強調しておきたいことは、「育てたように子は育つ」からです。これは相田みつおさんの詩の言葉ですが、学問的にもこのことは知られており、「世代間伝達」という概念まであります。知らず知らずのうちに、子どもは自分を育ててくれた大人と同じようなやり方、態度を身につけてしまうということです。重要なことは、大人が「注意指導している内容」ではなく、「どのように注意指導するか」を子どもは、知らず知らずのうちに学んでしまうということです。

 ほとんど全ての先生方は、子どもに愛情を持ち、一生懸命になって、子どもに良かれと思って指導をしています。その姿勢は素晴らしいと思います。しかし、愛情を持ち、子どもに良かれと思っているからこそ、怒鳴るような指導は、子ども達にやっかいな影響を与えかねません。子ども達が大人になって、自分の子どもを育てるときに、あふれるような愛情があり、子どもを怒鳴ってしつけてしまう・・・、怒鳴るような指導は、そういう方向に、ごくわずかではあっても、子どもを近づけてしまいます。

 今は中学生の子どもも、いつかは大人になり、こどもを持つ親になることでしょう。大きな声で怒鳴って指導された子どもは、自分が大人になったときには、大声で怒鳴るような関わりを、未来の子ども達にしてしまうかもしれません。

 私達は目の前いる次の世代の子ども達を育てているのですが、同時に次の次の世代の子ども達も育てているのです。

« 共有する | トップページ | 記者の目:発達障害がある人の犯罪と矯正 野沢和弘(毎日新聞) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 怒鳴ったりしないで、しっかりきちんと関わりたい:

« 共有する | トップページ | 記者の目:発達障害がある人の犯罪と矯正 野沢和弘(毎日新聞) »