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2010年4月 4日 (日)

説明しなくてはそれが分からんというのは、どれだけ説明しても分からんということだ

「1Q84」を読んでいてできた言葉です。主人公の1人の天吾の父親が、天吾に向かっていった言葉です。

「説明しなくてはそれが分からんというのは、どれだけ説明しても分からんということだ」

結局、「分かる」ということって、こういうことだと思います。本当に思いもつかなかったことを理解することはないように思います。薄々分かっていたことが、「やっぱりそうか!」とわかる。「はっきりとは分かってはいなかったこと」が、「はっきりと分かる」のが「分かる」ということだと思います。

何かが分かったと感じたときに、その分かったと感じた内容は、既に分かっていたことだったことが良くあります。既に分かっていたことが分かるということは、つまらない感じや、意味のない感じではなく、確かな感じやしっかりした感じを伴っているような気がします。
既に分かっているけれども、はっきりとは分かっていないことが、少しずつはっきりと分かっていくことは、心身が快適な感じになるような体験です。

知的な豊かさというのは、はっきりと分かったことをたくさん持っているだけではなく、まだはっきりとは分かってはいないけれども、分かっていることをたくさん持っていることも大切かもしれません。

はっきりと分かっていることを多くしようとするだけでは、そのうちに、その源泉が枯れてきてしまいます。はっきりとは分からないけれども分かっていることを増やすことが大切なんでしょう。

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コメント

いちぼんさん、お久しぶりですー。
記事の最初の方を読んだとき 『 えー?そうかなぁ(違うような気がする) 』 と思って読んだんですね。
この頃私は " ありえない " と思って分からなかったものが " あるのか? " に変化してきたから。
いちぼんさんの言われる" まだはっきりとは分かってはいないけれども " というものが、すごく範囲の広いものというか、捉えどころのないものというか、可能性を秘めたものというか…。そんなもののような感じがしました。
私の場合は、自分の知っているものの範囲が " 分からない " ので、きっと途中から " ありえない " を疑いはじめたんじゃないかな。
「分らない」と決めてしまわないことで、その" まだはっきりとは分かってはいないけれども " と出合える感じがします。

投稿: papierluftballon | 2010年4月 5日 (月) 14時40分

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