第11回 こころの健康電話相談
2009年1月31日に日本臨床心理士会と各県の臨床心理士会の共催によって一日電話相談が行われました。
なお、時間は、2009年1月31日(日) 朝9:00から夕方5:00まででした。
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2009年1月31日に日本臨床心理士会と各県の臨床心理士会の共催によって一日電話相談が行われました。
なお、時間は、2009年1月31日(日) 朝9:00から夕方5:00まででした。
スクールカウンセラーとして仕事をしていますが、性的虐待を含め性暴力の加害や被害の問題に関わることがここ数年多くなってきました。個人的な感想ですが、私の限られた体験ですが、残念ながら、加害者への再犯防止への治療教育も、被害者の被害回復への支援も、充分なようには思えません。
NHKの「ハートをつなごう」で性暴力被害の特集が放送されています。昨日(2010年1月25日)に、第一回目の放送がありました。
性暴力被害 教育テレビ 1月25日(月)、26日(火) 午後8時~8時29分 再放送 2月1日(月)、2日(火) 午後1時20分~1時49分『ハートをつなごう』ではこれまで摂食障害、自傷癖などさまざまな依存症に悩む人たちの声を取り上げてきました。
その背景には何があるのか。生きづらさを切々と訴える多くのメールにある共通項があることに気付きました。
それは“性暴力被害”の経験があるということです。
“信頼していた友人からレイプされた。”
“子どものころ、父親から性器を触られた。”
“職場の上司から毎日、セクハラを受ける。うつになった…。”
最近の調査だと女性のおよそ8割が被害を受けた経験があると言われています。
男性も決して少なくないそうです。
被害を受けた人たちは何に苦しみ、何に悩むのか。
彼女・彼らを支えるために何が必要なのか。
二日にわたり、勇気を出して出演してくれた4人の被害者の方たちと話し合います。※お寄せ頂いた声を元に、2月下旬に反響編を放送する予定です。
再放送もありますので、ぜひ、多くの方に見ていただきたいと思います。
その番組を見て気づいたことですが、人は「話す力」を持っているんだと、思いました。「話すことにこそ力があるんだ」と思いました。
カウンセラーという立場で人と関わっていて、私は「聴く力」ということを考えてきました。いろんな、アプローチや理論・技法があるけれども、最も根本にあるのが「聴く力」ではないか、と思っていました。「聴く」ということが、相手に対して良い影響力を与える力を持っているのではないかと、考えてきたのです。それが、カウンセラーという立場からの一面的な視点でしかなかったのだなぁと、思ったのです。
つまり、実は「聴く力」ではなく、「話す力」なのです。私(カウンセラー)が力を持っているのではなく、相手(利用者・クライエント)が力を持っているのです。聴くことは、その力の受け皿にしか過ぎません。もちろん、聴くことが相手の力を引き出すこともあるでしょう。しかし、相手が力を持っていて、話すことを通して、それが発揮されるのです。
ここまで書いてみて、また、改めて気づくことは、ここに書いたことはごく当たり前で自然なのことだったなぁということです。
グインサーガの130巻を読み終えました。今までは、発売されたらすぐに読み始めていましたが、この数巻は買ってきても、読まずにいました。
栗本薫さんが、2009年5月26日に亡くなって、大きな衝撃を受けました。栗本さんの死とともに、グインサーガの全てのキャラクターが死んでしまったように感じました。グインサーガの世界が、終わってしまうのが、寂しく、読み進められないでいたのです。
第130巻を先ほど読み終わって、グインサーガの物語は未完で終わったけれども、生きていること、その登場人物も、決して死んではいないことを、実感しました。
友達や家族ともいつかは必ず、別れがあります。私の近くから離れていっても、その人はその人の世界で暮らし、頑張っていることでしょう。私からはその姿を見ることができなくても、その人はその人の世界で暮らし、頑張っていることでしょう。それは、私には少し寂しく感じるのですが、それが、当たり前、自然なことです。
グインサーガの世界は私の世界から見ることができなくなってしまいましたが、グインもレムスもリンダもイシュトヴァーンもヴァレリウスも、ヤーンの織りなすタペストリーを生き続けていくのでしょう。
また、グインサーガを1巻から読み直してみたいものです。
改めて、栗本薫さんに感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。
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