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2009年5月

2009年5月30日 (土)

フツーの子の思春期

非常によい本です。スクールカウンセラーとして、数多くの子どもたちから、きちんと話を聞き続けてきた実践のエッセンスを読むことができます。内容が実践に基づいているだけではなく、かなり高度に専門的な理論や考察が、日常的で平易な言葉で書かれています。

スクールカウンセラーという子どもたちの話しに耳を傾ける存在が、学校という日常の場に居続けるということの確かな価値を感じさせてくれる本です。高度に専門的な理解の枠組みも持ちつつ、日常の場で援助を行うという一見矛盾した営みを、丁寧に成立させていくことが、大きな価値を生み出すことを改めて実感させてくれました。

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