「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアル及びリーフレットの作成について
文部科学省が、「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」を設置して、「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」というマニュアル(総ページ数55ページ)とリーフレット(総ページ数4ページ)を作成しました。こちらから、PDFファイルでダウンロードできます。
まだ、ざっと目を通した段階ですが、学校で仕事をしている人にはぜひ1度くらいは読んでおいてほしいと思います。なにより、文部科学省が教師向けに作成したというお墨付きですから、学校現場でも本気になって、このマニュアルを活用してほしいと思います。一応、教師向けのマニュアルですが、当然スクールカウンセラーも一度ぐらいは目を通しておくべきものでしょうし、このマニュアルからもっと進んだ知識や理解を持っておくべきだと思います。
おそらく、冊子とリーフレットは各学校に配布されるはずです。
「はじめに」より
自殺は「孤立の病」とも呼ばれています。子どもが発している救いを求める叫びに気づいて、周囲との絆を回復することこそが、自殺予防につながります。自殺が現実に起きてしまう前に子どもはかならず「助けて!」という必死の叫びを発しています。学校で毎日のように子どもに接している教師の皆さんこそが、この叫びを最初に受けとめるゲートキーパーでもあります。ひとりでこの問題を抱えこまずに、周囲の同僚たち、子どもの家族、医療従事者などと協力してこの危機に向きあってください。
目次
■ 第1章 子どもの自殺の実態
1.深刻な自殺の実態
2.自殺率の国際比較
3.年齢層別死因から見た自殺
4.児童生徒の自殺
5.自傷行為の実態
6.子どもをとりまく死の問題
まとめ
■ 第2章 自殺のサインと対応
1.自殺の心理
2.自殺の危険因子
3.自殺直前のサイン
4.対応の原則
5.対応の留意点
6.子どもに必要な自殺予防の知識
まとめ
■ 第3章 自殺予防のための校内体制
1.子どものSOSに気づく校内体制
2.自殺予防のための教育相談体制
3.危機対応のための校内体制
まとめ
■ 第4章 自殺予防のための校外における連携
1.学校
2.家庭
3.医療機関
4.地域のさまざまな人々
まとめ
■ 第5章 不幸にして自殺が起きてしまったときの対応
1.自殺が起きた後の一般的な反応
2.対応の原則
まとめ
■ 第6章 自殺の危険の高い子どもへの対応事例
■ 第7章 自殺予防に関するQ&A
■ 参考資料
1.地域の関係機関
2.推薦図書
3.児童生徒の自殺予防に関する調査研究について