私が勤務しているある中学校は、生徒数約400人、教職員数23人の中学校です。
そこでは、10月の勤務は半日勤務が5日間(20時間)、11月は半日勤務が4日(16時間)でした。学校は21日(10月)、19日(11月)ありました。
ちょっとした計算をしてみました。
つまり、学校がある日1日あたり、スクールカウンセラーは、
(36時間÷40日=0.9時間/1日)
54分(0.9時間)の勤務になります。
さらに、
スクールカウンセラーの生徒一人あたりの1日の勤務時間は
(54分÷400人=0.135分/人=8.1秒/人)
なんと、8.1秒です。
ちなみに、教員では
生徒一人あたりの1日の時間
23人×8時間÷400人=0.46時間/人=27.6分/人
となります。
単純に量的な比較ですが、スクールカウンセラーは先生方の204分の1の時間なのです。
これは、生徒一人あたりという計算ですので、学校全体としても、スクールカウンセラーは先生方全体の持つ時間の204分の1しか時間がないということです。ある組織のマンパワーが204人分だとして、そこに1人分のマンパワーが加わったとして、その組織のパフォーマンスが、劇的に変化することはないでしょう。
こうやって量的な側面からスクールカウンセラーの仕事を計算してみると、スクールカウンセラーが一人配置されたからといって、不登校がなくなるとか、いじめがなくなるとかいうことは、あまりにも考えにくいことではないかと思います。
私自身、時間がもっとたくさんあれば、スクールカウンセラーとして、もっと色々なことが出来るのに、残念な気持ちがします。