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2005年10月

2005年10月26日 (水)

学校の心理的な危機

学校に関連する子どもの心理的な危機へのかかわりについていくつか本を読みました。
スクールカウンセラーを仕事としている以上避けて通れないというか、
避けて通ってはならないテーマですね。
特にお勧めな本をご紹介します。






この2冊は、基本的な勉強として必要だと思います。
概説と事例から、一通りの知識を得られる本です。実際の危機に直面する前に、こういう本をしっかりと読んでおくことが必要だと思います。大まかなイメージづくりに非常に役立つと思います。ただ危機に直面してから読むのでは間に合わないでしょう。

これは、学校に1冊常備しておきたい本です。これは、厚生労働省研究班によるマニュアルです。「自然災害」「人質事件」「性暴力被害」などの事態に応じてコンパクトに重要な事項がまとめられています。危機に直面した際に、手順や視点に抜かりがないかどうか確認したりすることができます。もちろん、これも、事前にしっかり読み込んでおくことが必要だと思います。

もっとも、危機への対処は、本を読んでおくだけではなく、事前に準備しておくべきことが非常にたくさんあります。学校に危機管理主任みたいな校務分掌が必要かもしれません。

2005年10月 8日 (土)

なかゆくい

友人の臨床心理士が、福島で人と人との交流の場を始めるようです。
その交流の場は「なかゆくい」という名です。
「なかゆくい」とは、沖縄の言葉で「なかやすみ」「ひとやすみ」という意味らしいです。

人生には、ひと休みが必要ですね。

特に私自身は、ひと休みがへたくそです。もしかしたら、多くの人もそうかもしれません。

ひと休みがへたくそな人に対して、「人生ってひと休みすることも大切ですね」とか、「たまにはのんびりしてみたらどうでしょう」と言葉でいうことは簡単です。でもそれだけでは足りないような気がします。目の前にその人がいるその瞬間は、私とその人とで共有されているのです。だから、その瞬間をひと休みできるている瞬間にできる可能性を私も持っているのです。言葉で言って済ますのではなく、その時間と場を共有する一人として、できることがあるはずです。
私自身、そういう人でありたいと思っています。それは、そういう人を必要としている自分を感じるからです。

だから、私の友人が「なかゆくい」という場を始めることは、本当に素晴らしいことだと思います。そして、心から応援しています。

「なかゆくい」についてはこちらのリンクから( nakayukui.pdf  804.5K)

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